[提言083]広島市で自転車特区道路空間において、自転車ユーザーが望む利用環境を確保することは容易ではない。それは道路が貴重な公共空間であり、交通機能だけでなく、防災や沿道アクセスなど市民生活に欠かせない重要な空間機能を担うとともに、道路法や道路交通法など利用の仕方にもルールが存在することが理由にある。交通機能だけに限っても、道路には自転車だけでなく様々な種類の自動車と歩行者が通行し、それらと共存していくことが求められている。
こうした多くの制約のなかで、自転車利用を優先した環境整備を行うには、それなりの土台が必要になってくる。そこで思い切って、広島市の中心部に自転車特区エリアを創ってはと考える。法的なしばりを緩和し、自動車の走行を制限し、自転車の走行や駐輪のスペースを優先的に確保し、歩行者との快適な共存を可能にするというものなのだが。市民のコンセンサスが得られれば、そのエリアを拡大していくことも考えられる。またトランジットモールとのコラボもある。
実現性があるかどうかは明確ではない。ただ自転車の活用方法の視点は違うが、他都市でも特区導入の動きがみられる。また自転車文化が異なるとはいえ、海外ではすでに特区が稼動している。
(文責:福山コンサル/加藤)
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